学びのこころ
「船の窓枠をスケッチするんだけど、冬は手がかじかんでね、時間がかかるんだ。」青函連絡船の窓枠の殆どを設計したOさんが懐かしそうに話す。現役時代、入社以来設計畑一本やりで進んだこの人も青函連絡船の縮小にともない。営業に転じる。たくさんの苦労があったと思うが「みんなそうだったんだ」とさらりと話す。
退職して5年間は何もせずリフレッシュに専念したらしい。6年目からマンションの管理人として働き、同時に区の民生委員、青少年教育委員を引き受け、見守り、巡回と忙しく過ごしている。
「そんなに忙しいと遊ぶ暇がないね」「そうでもない短歌の会に入っていてね」エンジニアと文学の意外な組み合わせ。こちらも立教セカンドステージ大学で文学、美術系の千石ゼミで勉強していることを話す。「いいなあ、おれも行ってみたい、若い時は文学が好きでね、でも飯をくうためにはそんな贅沢を言ってられなかったよ」
Oさんの為に来年のセカンドステージ大学の入試要項を取り寄せる手続きをした。セカンドステージ大学の存在を知らない人は多い。存在を知っていてもその講義の内容まで知っている人は少ない。シニアたちの「学びたい」という思いに ゛巷のカルチャーセンターと異なり本格的に学びの機会を提供するこの大学の内容はもっと知られて良い。
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