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2010年11月

セーヌの流れに沿って、ブリジストン美術館

 12月23日までブリジストン美術館が「セーヌの流れに沿って」~印象派と日本人画家たちの旅~を企画展示中。最初に目についたのはアルべート・マルケの作品。20世紀初頭、原色を多用した強烈な色彩と、激しいタッチで「野獣派」と呼ばれたグループの一人。マルケの作品は野獣派と呼ばれるわりには激しいデフォルメや非現実的な色彩を使わないおだやかなものだ

 『ボンヌフとサマテリーヌ』

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『ボンヌフの夜景』

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 ボンヌフの昼と夜の風景を描いた。この2作品は滅多には同時に見ることは出来ない。昼のボンヌフは「ひろしま美術館」の所蔵、夜景はサントリーミュージアム{天保山}の所蔵。たぶんこの機会を逃がすとなかなか二枚同時にみることはないと思う。

 モネ、サンタ=ドレスを描いた二つの風景も普段は別々の美術館にある

『サンタ=ドレスの海岸』

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 夕焼け空の何重にも重なる光、海に映し出される空の光、さまざまな光を豊かに描いている。

『サンタ=ドレスの断崖』

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 実物の前に立つと、画面中央に雲の中に赤みがかった色がスーとひとはけ描かれているのがわかる。

 「さまざまな光」と「一筋の光」。「光りの画家」モネの技を感じ取れる2作品だ。

 モネの愛した庭として有名なフランス、ジヴェルニーにある《モネの庭》。彼は43歳から生涯の半分をこの庭とアトリエのある邸宅で過ごし、創作以外の時間を庭仕事に充てていた。そのクロード・モネの想い再現した「モネの庭」が高知県北川村にある。一度訪ねてみたい場所の一つだ

北川村「モネの庭」

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早稲田大学構内を散歩する

 胃の検査が思ったより早く終わり、新宿の病院の前から早稲田大学までのバスがあり、授業まで大分時間が余ったので構内を散歩することにした。

大隈庭園の紅葉は今がみごろだ。

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孔子も紅葉見物?

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演劇博物館に向かう道

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演劇博物館

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 坪内逍遥が昭和3年に建てたこの建物の内部に立つと、心がスーと落ち着いてきて何故かパワースポットの中にいる気分になる。

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 学食でかき揚げそば304円を食べる。カレーライス252円、ラーメン336円。何故そばよりカレーライスのほうが安いのか? 価格に端数がついているのは何故か? 2つの謎を解けぬまま授業に向かった。

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立教セカンドステージ大学 懇親パーティ

 立教セカンドステージ大学の懇親パーティ。みんなと愉快に酒を飲むという以外にもうひとつミッションがあった。海外旅行の勧誘である。2月中旬に3白4日のソウルツアーを計画中だ。航空運賃、宿泊代込みで50、000円程度、大手のツアーでは行かないところを探訪する。

例えば三星美術館 ソウル最大の民間の美術館、ここでは世界初のPDAを使用したデジタルガイドを利用できる。展示品の前でPDAをかざすだけで日本語の音声ガイドが流れる。作家情報も文字で提供してくれる。

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チムジルバン、日本のスーパー銭湯に似ている。韓国では家族で利用する。浴場以外は男女が共通で使用できる。

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韓国ならではの食べ物と言えばカンジャンケジャン、生の渡り蟹の醬油漬け。

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日本では珍しい牛肉の薄切りを焼きしゃぶにして食べるチャトルベギ

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 美と地元グルメ探訪の旅だ。今回はいつものメンバーだけでなく、セカンドの新しい仲間も誘っていこうという企画になっている。チームリーダーが言う。「男はいいから美人を誘え、美人以外は声をかけるな」「男が行きたいといったらどうします?」「満員だと言え」「でも今日募集を開始したばかりですよ」「だからダメなんだ。60すぎたらそれぐらいごまかせなくてどうする」

 この懇親パーティでソウルツアーを誘われたら、貴女が美人とわがチームが認めたということなのだ。

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立教セカンドステージ大学の同窓会 落語

会場は立教大学の第一食堂、東京都歴史建造物に指定されている場所だ。同窓会は夕方6:30から始まった。参加人員は120名、出席率の高い会だろう。前半はプロの落語家の話、後半は懇親パーティだ。落語は桂平治師匠「源平盛衰記」2009年 文化庁芸術祭新人賞を受賞した今が旬の落語家だ

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1時間の予定を10分ほどオーバーする熱演だったが、その間中すべての観客を飽きさせない、さすがプロという感じだった。聴き手の多くは普段寄席にいくことがない人が大半だと思う。そのことを意識して、師匠は絶妙なくすぐり(本筋と離れた内輪ネタ、駄洒落)で笑いを取り続ける。林家彦六、桂文治桂歌丸などの暴露話を連発する。

十代目桂文治(伸治)

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更に落語初心者のわれわれのために、扇子や手拭いといった小道具のつかいかたを演じて見せる。例えば扇子を箸に見たててそばを食べる。扇子を口元に持っていきながら丼ブリを持つ手を左に下げ、扇子を高く上げてそばの長さを表現してみせる。 

 話を聞きながらふと気がついたのがこの人の「間」のとりかた。くすぐりから次のくすぐりに移る時は3秒間ほどの「間」を置く。ところがくすぐりから本筋の「源平盛衰記」に戻る時は5秒間の「間」を置いている。何度やってもこの「間」は変わらない。なるほどプロとはすごいと思った

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買いたいものがない

りんかい線国際展示場駅前の紅葉もみごろである

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 百貨店中心に販売する衣料品メーカーの社員向けバーゲンをのぞいてみた。人手がすくない。

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以前は満席だった会場に隣接するコーヒーショップもガラガラ。

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 何故そうなのか、衣料品販売にくわしい友人に聴いてみた。「百貨店はいいものがあるが、価格が高い。節約志向の消費者の値ごろ感に追いつけない、スーパーは値ごろはそこそこだが買いたいものがみつからない。ユニクロのようなインナーは動いているが、コート、スーツなどのアウターはにぶい動きになっている。百貨店は価格を下げる。スーパーは物作りを見直す。わかっているけどなかなか出来ないようだね」

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箱根、長安寺

 箱根、長安寺は千石原エリアの国道からちょっと入った場所にある。17世紀半ばに建てられた曹洞宗のこの寺は紅葉で有名だ。

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もうひとつは五百羅漢の数々

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ここの羅漢さんのさまざま表情を見ていると古代人のおおらかな性格が伝わって来て、こころ癒される。

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箱根はおいしい、はつ花

 箱根湯本で行列のできる自然薯そばの店、「はつ花」に行ってみた。昼時だったので満員、店の人が歩いて2分の新館を紹介してくれた。

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貞女そば 950円

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せいろそば 1100円

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 以前長野で「これはうまい!」と感じた自然薯そばに出合った。こしのあるそば、つけ汁と自然薯のバランスのよさ、ひさしぶりに文句なしというそばにあった。

貞女そば、せいろそばとも そば、自然薯に卵のつけ汁、刻みネギと材料はおなじものである。何故100円の値段の違いがあるのか? 仲間の誰もが解けない謎だった。

 千石原でローストビーフで人気の相原精肉店、ひとだかりでいっぱいの店に、埼玉から来たというお客さんもいた。ローストビーフは高いのと安いのがあるが、高いほうが断然うまいと友人がいう。実にわかりやすい説明だ。カミさんはダイエット中、3日後に胃カメラを飲む予定の私は涙をのんで買うのをあきらめた。

 相原屋の近くにあるのが松月堂菓子舗

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上がゆでたてまんじゅうと下が公時まんじゅう、1個130円

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 友人が箱根に来たら必ず買ってかえるという、薄皮にあんこがぎっしりのあんこ物の王者の味だ。

 大涌谷

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黒卵 5個 500円

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 一個食べると7年長生きするという。3個食べて「これで21才寿命が伸びた」とわが友が喜んでいる。旅に出ても旅館で朝晩血圧を測る95kgの彼、長生きへの努力のありかたがどこか違う気もしたが、黙っていることにした。

 

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サラリーマン忠臣蔵

早稲田の森繁久彌展の関連イベント、青梅宿のイベントでも『サラーリマン忠臣蔵』が上映 された。1960年に発表されたこの作品をみたことがなかったのでDVDで視ることにした。

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 社長シリーズでおなじみの森繁久彌、加藤大介、小林圭樹トリオが出演している。驚いたのは、三船敏郎、池辺良、三橋達也、宝田明、主役級が勢ぞろいしていること。

女優陣も当時のトップスターが出演している。  新珠三千代、司葉子、団玲子など

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 この映画をみれば当時の東宝のスターはすべて見ることができる。昭和をテーマのイベントに「サラリーマン忠臣蔵」が選ばれる理由かもしれない。

 この映画で再評価したのが三橋達也、演技のうまい俳優と思っていなかったが、グータラなバカ息子でオネエ言葉を話すという役を演じたのだが、これがびっくりするほどうまい。こんな演技ができる人とは思わなかった。

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プラクティス

テレビがつまらない、そこで海外TVドラマを見ることになる。今おすすめはこれ。「ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル」

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 ボビー・ドネル率いるボストンの小さく貧乏な法律事務所は、家賃を払うためには殺人鬼の弁護もする反面、社会的弱者を見捨てることもできない人情家弁護士たちの集まり。個性豊かなメンバーが時には対立し時には協力し、「果して自分は正しいことをしているのか?」と常に自問自答し苦しみ悩みながら、社会や法律の矛盾に挑む。

 裁判

に勝つためには汚い手段も使う」と噂される型破りの弁護士たちが、依頼される様々な刑事事件(殺人、人種問題、企業訴訟、青少年犯罪、レイプetc.)をどのように分析し、弁護のための抜け穴を見つけ、裁判で勝負するのか? 巧妙な台詞まわしの応酬による緊迫したやりとりが毎回の見せ場。数々の部門でエミー賞を受賞した実力派のドラマ。

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青梅宿アートフェスティパル2010

 青梅駅を中心に青梅街道に沿って各種のイベントが展開されている。

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各種のイベント

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 女流棋士との対戦

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手作り品の即売会もDscf2112

「シェー」を競うコンテストもある。3才の女の子も参加

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臨時の映画上映も

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 偶然友人が「シェー」コンテストの採点結果の板書係をしているのをみかけた。

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 現役時代、超モーレツビジネスマンだった彼もしっかりと地域にとけ込み始めたようだ。

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世俗のヴィーナス

 本日の西洋美術史の授業は15世紀の絵画、天才ポッティ・チェッリの話。個人的な解釈も含めて「ヴィーナス」を解釈したい。もっとも有名なのは

『ヴィーナスの誕生』1478年

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もう一枚の絵は『プリマヴェーラ・春』1485年

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 『ヴィーナスの誕生』は「天上のヴィーナス」と呼ばれ、「美」をつかさどる。『プリマヴェーラ・春』は「世俗のヴィーナス」と呼ばれ「愛」をつかさどる。「美」を表すヴィーナスは裸、もう一枚の「愛」を表す天使の下にいる「世俗のヴィーナス」は着飾っている。真の美は何も飾る必要がないということだろう。

 「世俗のヴィーナス」のコンセプトについて解釈する。この絵はメディチ家の結婚を直前に控える若者のために描かれた祝婚の画だ。コンセプトは子孫繁栄だ。この時代「愛」の意味は現代とすこし意味がちがう。愛=子孫繁栄なのだ。右側の三人を見よう

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一番右の青く描かれたのは西風を吹かせ、春を運ぶ神だ。この神が妖精に抱きついている。妖精は妊娠している。花にたとえれば種を宿したということになる。一番左は妖精が変身した花の女神フローラ(種から花に)、この三人は「生殖行為」=「愛の行為」を表現しているのだ。

左側の三人はどうだろう

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三人の美神の一番右の美神は「純潔」を表現している。中央の美神は天使が矢で射ようとしている「結婚」を表現。一番右の美神はおなかが大きい「男を知った女」だろう。この三人の美神は「肉欲の世界」を表現しているのだ。

 この三人をヴィーナスが見守っている、左側の男、神の使いであるマーキュリーが天上を見つめている、そのマーキュリーを美神の中央の「結婚」の美神が見ている。このことで肉欲に溺れてはいけない、花嫁がどういう風であらねばならないかを表しているのだ。

 ギリシア神話の知識なしに、この絵をみて 「結婚は生殖という愛の行為であり、時として肉欲に溺れることもあるがそればっかりじゃいけないよという意味だね」とわかる人が居れば、その人こそ天才というべきだろう。

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美術館巡りは一人遊び?

 友人からブリジストン美術館の土曜講座「セーヌの娼婦たち-印象派は何を描かなかったか?」のチケットが送られてきた。講演する山田登代子さんは日本のフランス文学者、エッセイスト、愛知淑徳大学教授。この人の書く小説を面白いと思っていたので行きたかったのだが、土曜講座のチケットはブリジストン美術館の窓口まで行かなければ手に入らない。ぐずくずしていたらこのブログを読んでいる友人がチケットがあるからと送ってくれた。この人とは一度も一緒に美術館にいったことはない。

 ソウルへの旅を計画しているので現地の最新事情をメールで友人に問い合わせた。その友人が10/26~3/末まで徳寿宮美術館で「ピカソとモダンアート展」を 開催中と教えてくれた。

徳寿宮美術館

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 オーストリア国立アルベルティーナ美術館の海外初の展示会でピカソ、モディリアーニ、アルベルト・ジャコメッティなど39名の巨匠の作品が並ぶという。見ていない作品があるはずだから覗いてみたらと勧めてくれた。

 美術館めぐりをはじめた動機のひとつに「一人遊び」を身につけるというのがある。年をとるにつれ、人との付き合いが減っていく、そこで美術館めぐりという「一人遊び」をするつもりだった。そう考えていたら次々と応援団が現れ、一人遊びではなくなってきた。うれしい誤算だった。

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就職戦線

早稲田のもみじも色づき始めた。

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 若い後輩たちから就職活動の報告が入ってくる。今年は一段と厳しい状況だったようだ。とにかく会社訪問しても会社の人が会ってくれないことが多かったと出版社希望の女子学生が言う。一応世間体として男女募集のかたちをとるが、本音は女子を獲る気がないので門前払いをしているのではないかと感じたらしい。小さな出版社ではあるが内定をもらってほっとしたところと話してくれた。

 高校の教師に内定した人。大手の損保に入った人、女性軍からの内定決定の連絡が多い、男性は苦戦中なのか心配になる。就職が決まった学生と食事をした。なにかアドバイスをしてほしいというので三つほど話した。「一つは会社へはすこし早目に出勤することを習慣づけること。一日のはじめをゆとりを持ってスタートすることが必要ということ」「二つ目は職場内に尊敬できる上司を見つけること。その人の優れたところをまねすること」「三つ目は自分の会社のトップがどんな人物かを知ること」五島昇さんが新入社員だった私にしてくれたアドバイスだ。最後の三つめの意味を尋ねたら、五島さんの答えはこうだ。

 「馬鹿な大将敵より怖い」

 その時同席された山崎豊子原作の小説「不毛地帯」のモデルになった瀬島龍三さんからは

働く者の心構えとして 自分はなかなかできなかったがと前置きしてから

 「よく戦うものは人を盛んにする」の言葉があった。

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新宿思いで横町、岐阜屋

 毎年この時期恒例の人間ドッグが終わった。病院は新宿歌舞伎町の裏手にある。靖国通りから青梅街道に向かう。今はヤマダ電機になったビルを通りJRの大ガードを越えると思いで横町だ。50件ほどの飲食店がひしめいて。焼き鳥、食堂、ラーメンなんでもありなのだ。始まりは1946年からというから元祖横町と言っていいのではないか? ラーメン・餃子屋兼居酒屋の岐阜屋に入る。学生時代からの御用達の店だ

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 ラーメン・350円、餃子・380円、ビール500円、庶民の味方の店だ。客席は55席ほどだ。イギリスの友人を連れて来たことがある。まずオープンキッチンであることに驚いている。なるほどロンドンの中華料理店で客の目の前で調理する店はまずみかけない。

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 その時はタンメンを頼んだのだが、炒め鍋に野採、豚肉をいれ、塩、味の素などの調味料を中華お玉で分量を量ることなく無造作にすくいあげて炒め、麺の入ったどんぶりに放り込むさまを、イギリス人の彼曰く「ファンタスティック!」 別の機会に彼は奥さんを連れてきて大変喜ばれたらしい。そういえば最近はこの横町に外人観光客が増えている感じだ。「横町文化」日本が輸出産業の一つとして考えてもいいのかもしれない。

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中間テストの答え方

中間テストがあった。試験に臨む態度が若い時とは違ってきた。若い時は教授が出す質問の正解とは何かを答えようとしていた。今は少し違う、文学の試験ということもあるかもしれない。ここ数年でプロの作家たちと飲む機会が増えた。彼らは言う「創作する場合、ありのままの体験を書いて面白いと思うか? ありふれた体験など だれが金を払って読むと思うのか? 小説にはうそが必要なのだ」

さらに「ただしそのうそがうそだと見破られてはならない。そのためにはうそのまわりに詳細な事実を敷き詰める。この事実を書く部分に間違いがあると信用されない。ここはしっかり書く、見破られないうそを書く、それが小説なのだ」と

これを聴いてから文学作品を読むと、どこがうそでどの部分が真実なのかが気になるようになった。従って試験の問題に対しても、設問に関係なく作者が仕掛けたうそ、それをとりまく事実、作家が何故そういううそをついたのか? を答えとして書くようにしている。

採点結果については話したくない。

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準備の季節

 

喪中欠礼の葉書が届く季節になった。ご両親の訃報に混じって、つれあいの訃報を見るとそういう年代に入ったのかとハッとさせられる。7.8年前にこの時期先輩から「高齢になったので来年より賀状あいさつを止めることにしました」という葉書を頂いた。数年前これに習って年賀状を書く枚数を減らすことにした。一年間なんの連絡もとらなかった方への賀状を止めた。700枚近く書いていたものが150枚に減った。

何にしても年代に応じて準備が必要とカミさんに話したら、あなたの葬儀の寺はもう決めてあるし、香典返しの品も決まっている。死ぬのは冬の確率が高い、雨が降った時のことを考えて、送迎バスも何処のバス会社に頼むかも決めてある。10年前から準備してある、と言われた。自分の身近に準備の達人がいることに驚いたが、同時に私は何時ごろ死ぬことを期待されていたのか?考え込んでしまった。

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成底ゆうこ、21世紀を託す歌姫

 

森繁久弥展の関連イベントの冒頭で成底(なりそこ)ゆうこさんの「知床旅情」をピアノの弾き語りで聴いた。この歌をカバーしたのは成底さんで80人目だそうだ。武蔵野音大出の実力派歌手、この歌を歌わせれば加藤登紀子さんがナンバーワンと思っていたがどうしてどうして、透き通った声でのびやかに歌う成底さんの「知床旅情」もなかなかのものだ。

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成底ゆう子さんは20072月、森繁久彌氏最後の未発表作品DVD「霜夜狸(しもよだぬき)」の挿入歌・イメージソングに選ばれ、森繁久彌から“21世紀に託した歌姫と期待された石垣島出身のシンガーソングライター。

日本テレビ「誰も知らない泣ける歌で作詞・作曲した楽曲がとりあげられ、スタジオで歌う。放送直後、「iTunes」歌謡曲部門でダウンロード1位を記録した。

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イベントが終わって、彼女の新曲のCD「ふるさとからの声」を聴いた。現代版「かあさんの歌」のような心に浸みてくるような歌だ。

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「我らが森繁オヤジを語る」

 早稲田大学の構内にある早稲田演劇博物館の「森繁久彌展」をのぞいてみた。

早稲田演劇博物館

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 関連イベントとして「我らが森繁オヤジを語る」というトークショウがあった。出演者は俳優の左とん平さん、俳優の松山政路さん、演劇評論家の中村義裕さんの三人。

 ・左とん平さんが森繁さんの愛人(超有名人らしい)のマンションに招かれ、森繁さん自らお茶をいれてくれた話。

 ・森繁さん、三木のり平さん、山茶花究さんのセリフを覚えないことで有名な三人が舞台で一同に会した。一人ひとりにプロンプターをつけたが、そのうち他人のセリフを自分のセリフと間違えて言ってしまったりして大混乱になった話。

・別の舞台で森繁さんのプロンプターの「立ってー立ってー、そこは余計なことはしなくていい、もう少しで昼飯だからガンバッテー」という声が共演者に筒抜けだった話。

 など愉快な暴露話などがあった。左さんによれば森繁さんの舞台では「佐渡島他吉の生涯」がベストワンとのことで、この舞台をみていないのでちよっと残念。

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「佐渡島他吉」での、人生の荒波に揉まれながら挫けない主人公は感動を与えた。「無学で我が侭な男にきらっと愛情が光る。人間は体を責めて働かなあかんというテーマを、30年も罹ってやっと作り上げた」と語っていた。

 左さんは「風呂に入って体を洗う、拭く、着るのすべてを付き人がやって本人は何もしなかった。あんな年で肉をバリバリと食べた人はいない、とくにサーロインが大好きなひとだった」「何もしない、肉を食べまくる、この二つが長生きの秘訣かも知れない」と言っていた。

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立教セカンドステージ大学の募集概要

立教セカンドステージ大学の募集概要が手元に来た。Photo_3

この大学の特徴はゼミだ。学生たちが語るゼミの雰囲気をいくつか紹介したい。

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わが友はこの大学の最大のメリットは60才を過ぎて新しい仲間ができることと言った。

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文章修業の合間に

 

渡辺信二教授は日本文学の古典を読めという。作家の佐藤洋二郎さんは会話の書き方ならヘミングウェイを読めという。要するにふたりとも古典から学べというのだ。そこでかたっぱしから古典を読んでいる。読んではいるがどこが優れているのかが読み取れない。考えてみれば野球をやる小学生がイチローのフォームを勉強するのに似ているのだ。レベルが違い過ぎるのだろう。そこでつかれた頭を休めるために最近よく見ているのがアメリカのテレビドラマだ。

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米テレビの中心地であるニューヨーク、マンハッタン。そのど真ん中に位置する、5番街のロックフェラー・プラザ30(30 Rockefeller Plaza)にスタジオを持つテレビ局NBCを舞台にしたこの作品は、3年連続エミー賞を受賞している

 同局が放送する架空の人気バラエティ番組の制作現場を舞台に、アラフォー女性放送作家、パワーゲームが大好きなワンマンボス、問題ばかり起こすスター、外見と若さに並々ならぬ執着心を持つ女優、そして、ひとくせもふたくせもあるスタッフの面々などが繰り広げるテレビ業界の日常を、リアルに描いた130分のコメディシリーズだ。

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原案、製作総指揮、脚本、主演を兼ねてクリエイターを務めるのはティナ・フェイ。長寿番組「サタデー・ナイト・ライブ」でもおなじみのティナは、この作品のヒットを受けて、Vanity Fair誌の表紙や各界の名士らと共にTIME誌の「最も影響力のある100人」のトップグループに選出されるなど、今や飛ぶ鳥を落とす勢い。とにかく文句なしに面白いのだ。今年度一押しのドラマといっておこう。

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外猫しろのちかごろ

最近外猫のしろはご機嫌だ。冬支度としてハウスに純毛のふとんと屋根が容易されたからだ。それまでは夕食を終えるとどこかに消えてしまったのだが、ハウスに屋根がついてからは毎日夜も自宅にいるようになった。とらが年をとって寝てばかりいて家の中から出ないのでしろとしては誰にも邪魔されないので我がもの顔でふるまっているのだ。

睡眠時間の増えたとら

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 問題はしろが最近土日我が家で食事をとらないことだ。よその家でおいしい食事にありついているらしい。OLさんか学生さんかわからないが土日だけしろに餌をやる人がいるのだ。我が家の提供する食事よりも上等らしいのだ。それはそれで結構なことなのだが問題もある。

 我が家の前を通る人たちにしろはなかなか人気がある。しろが餌を食べていると「よかったねー」などと食事が終わるまでずっーとしろを見守っているファンもいるぐらいだ。土日だけ我が家の餌をたべないとまずこのファンたちが気がついてしまうのだ。当然我が家の餌のレベルが標準レベルよりもはるかに低いことがバレてしまう恐れがあるのだ。

 土日ハウスで寝ているしろをたたき起して餌のあるところへ連れていくのだが、我が家の餌には見向きもしない。我が家にも面子というものがある、今より高い猫缶を買うかどうか検討中なのである。

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よいこと、つらいこと

 三つのドラマの共通点は?

『愛と死をみつめて』

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『世界の中心で愛を叫ぶ』

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『いま会いにいきます』

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 いづれも大ヒットした純愛ドラマだ。共通するのは若い女性の死、それを悼む若い男のパターンだ。このパターンを発明したのはエドガー・アラン・ポー(1809-1849)小説家、詩人だということを本日の授業で初めて知った。ポーは自身の詩の創作作法の中で、もっともインパクトのあるテーマとして「若い女性の死、とそれを悼む若い男」であるといっている。実際ポーはこの路線で代表作となった詩『大鴉』や『アナベル・リー』を書いている。

 エドガー・アラン・ポーと言えば『モルグ街の殺人』のミステリー作家で日本の江戸川乱歩の名前の由来になった人という認識しかなかった。ポーの詩はボードレールによって翻訳されフランスの象徴派の文学感の形成に大きく貢献したことなどを知ると、今日の授業は多いに役だったと思った。

 授業の終わり20分ぐらい前に教授が「今日は中間テストの日です」と試験用紙を配りはじめたので、なるほど人生は良いことのあとにはつらいことが待っているのだと納得した。

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洋画と日本画の違い

国立新美術館で「日展」を見ていたら、友人が日本画と洋画はどう違うのか? と聴いてきた。

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この絵を見てどちらが日本画かわかるだろうか?

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正解は洋画、日本画の順に交互にならべてある。

「どうもよくわからない」としつこいので

具体的には、油絵具・アクリル絵具・テンペラなどが洋画に当たり、水墨・岩絵具を用いるのが日本画に当たるといわれていると説明したが納得いかない様子だ。一枚の絵を見せた。

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 平山郁夫さんの絵だ。「この絵を洋画か日本画と考えだすと、夜眠れなくなる。そんなことを考えていないで、今日は夜冷え込むそうだから、早く家に帰ってうどんでも食べてビールを飲んで寝てしまえ」と健康指導してやった。

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ゴッホ展、国立新美術館

国立新美術館は乃木坂から一分だ

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個人の作家の作品展は年代毎の作家の成長、変化が読めて面白い。

『じゃがいもを食べる人たち(食卓についた5人の農民)』

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32歳の頃の作品、宗教画のような絵だ。ゴッホはミレーを尊敬し農民画家をめざしていた。「僕はこの絵で何よりも、ランプの下で皿に盛られた馬鈴薯を食べる人々の手が、大地を耕していた手であることを明確に表現することに力を注いだ」と言葉を残している。

「マルメロ、レモン、梨、葡萄」

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 ゴッホは18863月から18882月までパリに滞在し数多くの作品を制作した。マネやロートレックと出会い、突然、色彩に目覚める。ゴーギャンが「黄色い静物画」と呼んだこの絵をゴッホは額縁まで黄色く塗っている。色彩という新たな武器に出合ったゴッホの感動が伝わってくる。

 

『黄色い家』

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18882月から南仏プロヴァンスの町アルルでゴッホが他の画家仲間らと共に共同生活を夢見る。そのために借りた「黄色い家」を書いた。ゴッホの希望が反映したような明るい家だ。この計画は他の画家仲間から賛同を得るには至らなかった。

『オールヴェールの協会』 

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 1890年、ゴッホが死を前にして描いた作品。逆光的に影の中に沈む重量感に溢れた本作のオーヴェールの教会は、何者をも寄せ付けぬような、不気味とも呼べるほど非常に厳めしい雰囲気を醸し出している。その形は波打つように激しく歪んでおり、教会の近寄りがたい異様な様子を、より一層強調している。

2 7才で画家を目指してから10年、ゴッホは逝く。わずか10年でこれほどめまぐるしく作風を変えた画家はこの人だけではないか?

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輝きライフ研究会

輝きライフ研究会

立教セカンドステージ大学に入学して様々な感動を経験した人たちがそれを後輩や世のシニアたちに情報発信したいという研究会。具体的な活動は年一回の「すずかけの小径」と名付けた小冊子の発行、昨年創刊号を発行した。個人の研究テーマの発表あり、身辺雑記あり、掲載ジャンルは幅広い。

掲載原稿の収集、構成、挿入イラスト、校正はすべて研究会メンバーの手作りだ。西洋美術が好きでイラストが好きという人、編集経験有りの人、雑事はまかせてと言う人、多様な人材が集まっている。

「すずかけの小径」の二号の巻頭で教授と生徒の座談会が企画された。千石教授と二期生六名の座談会があった。千石ゼミ卒業生という理由で進行役を仰せつかった。なかなか感動的で深いエピソードも多かったが、内容は12/末に発行されるのでそちらにゆずることにする。

ひとつだけ千石教授からセカンドステージの学びについて「リベラルアーツ」という言葉が出た。「リベラルアーツ」の由来は古代ローマにさかのぼる。当時は自由の7科と言われ 文法、論理、修辞の3科目、つまりは言葉、4科は天文学、幾何、算術、音楽の自然を対象とした。

「リベラルアーツ」の最終目標は自分とは何者か? 世界のなかでどう生きていくべきかを考えることだった。

セカンドステージにおいて学ぶということの意味を千石教授が「リベラルアーツ」にという言葉で表現したことを興味深く聴いた。

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「ありがとう」

テレビのゴールデンアワーをお笑い芸人が席巻している。経費の関連だろうか? きちんと丁寧にドラマをつくることがなくなった。そのせいか毎週そのドラマを心待ちにするという習慣がなくなった。BS-TBSの再放送「ありがとう」を見てそう思った。

「ありがとう」はホームドラマ全盛期の1970年代を代表するテレビドラマで、同年代に放送され、寺内貫太郎一家と共に“ドラマのTBS”の象徴的作品のひとつである。

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 第1シリーズから第3シリーズまでは、水前寺清子と山岡久乃の母と娘の日常生活、石坂浩二との恋、その家族や近所の人々を描いた。プロデューサーの石井はこのドラマを構想以来、水前寺がTBSに歌の仕事に来るたび、局内の女子トイレで待ち構えて口説き、歌手しかやらないという水前寺をついに口説き落としたという経緯がある

韓国ではホームドラマ「ソル薬局の息子たち」が大ヒット中だ。視聴率調査会社TNSメディアコリアによると昨年9月6日に放送された『ソル薬局の息子たち』の44話は40.4%の全国視聴率を記録した。

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母親が見る限りでは結婚できない4人の息子は、皆どれ一つ劣ることのない人物だが、他の人々が見ると、妻をめとることが容易ではないという評価を受けるような息子をもつの家庭を中心にした家族ドラマだ。あのころの日本のホームドラマにそっくりの展開だ。

助け合い、泣き笑いする家族、隣近所との付き合い、もはやテレビドラマでもみることもできなくなった。この国の家族の在り様はどこに向かっているのだろう。

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大井町を散歩して

 京浜東北線大井町駅前、品川駅と蒲田駅の間にある、マイナーな駅だ。映画『時代屋の女房』の舞台になった。

 村松友視の直木賞受賞作品である「時代屋の女房」は1983年に松竹で監督:森崎東、脚本:荒井晴彦で映画化され、主演は渡瀬恒彦、夏目雅子。いまでもこれほどの美人女優にはなかなかお目にかかれない。

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三つ又に架かった長い歩道橋の一方の階段が螺旋状になっていて、降りきったところに不思議な店がある。猫の額ほどの土地に作った小さな建物は、「時代屋」という看板がなければ物置小屋といった趣きだ。粗末なサッシのガラス戸を通して中をのぞいても、どたどたとした道具の形があいまいに見えるだけ、店の中の照明にも無頓着といったふうで、道ゆく人に商売気をつたえようとするけはいがない」

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「安さんは、大井三つ叉歩道橋のそばで<時代屋>という骨董屋をやっている。女房の真弓はある日突然猫のアブサンをあずかってくれとやって来て、彼女もそのまま居ついてしまったけれど、姓も年も、どこから来たのかわからない。家出癖があって、時々いなくなるが、一週間ぐらいで帰って来る」

時代屋は大井三つ又交差点の角にあったのだが現在は建物はなく、駐車場となってしまった。当時は駅ビルのアトレもなかった。阪急百貨店はなくなり、丸井はヤマダ電気に変わった。当時と変わらずに営業しているのが駅から一分のラーメン屋「永楽」だ。開店前から行列ができる。焦がしネギいりのラーメン、麺は平打ちでつるつるしている。スープはすっきり味。常連に聞くと毎日食べても飽きないラーメンとのこと。600円

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 今年大井町に登場したのが、中目黒の人気ピザ店が新しく店づくりした「ピッツァマン」大井町駅を降りて区役所通りを2分の所にある。ユニークな店構えだ

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ランチセットはミニピザにワンドリンク付きで500円

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マルゲリータを頼んだ。めったにおいしいと言わない相棒を「これはうまい!」とうならせた味だ。

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ブログアクセス50、000回を越えて

 

昨日でこのブログへのアクセス数が50,000回を超えた。セカンドの授業が始まったころ、立花隆教授が「立教セカンドステージ大学をブログで宣伝してほしい」と生徒に呼びかけた。それがきっかけでこのブログを開設した。

当初アクセスは一週間の累計が「3」ということもあった。最近は一日最低でも150,多い時は一日400を超えるときもある。

このブログを書くにあたってルールを決めた。

「人さまの悪口は書かない」

「天下国家を論じない。自分の半径5m以内の実体験だけを書く」

の二つ。当然身の回りのことが中心になる。

被害者はまず家族、かみさんと猫ども、次の被害者はセカンド大学の飲み仲間になる。頻繁に登場する大食いの女性からクレームがついたことがある。

「私は独身、いくらなんでもひどすぎる、手加減ということを知らないの? 例えばもう少し美人だとかなんとか書けないの? 」

このブログの3つ目のルールを教えて断った。

「亡くなった親父が新聞記者だったので真実のみを報道することにしている」

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ピカソ『腕を組んで座るサンタルバンク』

 一年振りにこの絵を見た。ブリジストン美術館所蔵の名品だ。サンタルバンクは軽業師の意味。 画面左に女性を描きかけて消した痕が残っている。女性は何故消えたのか? 元気な筈の赤を多く使っているのにモデルの軽業師は沈んでいるように見える。それは何故か?

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この謎を解くためにはこの時期のピカソの色使いの特徴を知る必要がある。ピカソはその時々の自分の感情を色で表現する。例えば「青の時代」

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立教セカンドステージ大学入学をすすめる理由

現役時代はワーカホリックのように働いていた。三か月間一日も休まず働いたこともあった。定年退職して膨大な時間をどう使うのか途方にくれて立教セカンドステージ大学を受験した。入学試験の面接官は笠原教授と千石教授。「セカンド大学を卒業したら何をしますか?」という質問があった。何も考えていなかったので答えられなかった。そして二年間で大学を卒業した。いつもの飲み会メンバーは今何をしているのか?

・鳥類研究の権威である上田教授のゼミを卒業したKさんは 近くの大学で環境問題を勉強している

・ゼミでの研究テーマがきっかけで古代史の勉強を始めた女性がいる。

 ・同じ上田ゼミのMさんは放送大学での勉強を開始した。

 ・立教大学の大学院に進んだ仲間もいる。

 ・家の近所の環境問題改善活動 (壁に書かれた落書きを消しているだけのことだが)に参加した人もいる。

 私自身は千石ゼミで美術をテーマに論文を書いたことがきっかけで現代アートを研究し始めている。その関連で西洋美術史の講義を早稲田で受講している。またアメリカ文学史を立教大学で聴講生として勉強中だ。現代アートのメッカであるアメリカを理解しようと考えたからだ。

 二年間かかって入学試験の面接の質問にようやく答えが出たことになる。

 立教セカンドステージ大学は私にとってあり余る時間をどうつぶしたらいいのかを考えるための「踊り場」のような存在だった。様々な講義を受け、教授、仲間と語りあううちに当面やりたいことの方向がぼんやりと見えてくるようになった。会社の仲間以外にも共に飲み、旅にでかけるようになった。今も忘年会の日程を調整中だ。

 大変贅沢な「時間つぶし」と「今までになかった新しい居場所」が見つかるのが立教セカンドステージ大学だ。多くの人に入学をすすめたい理由がここにある。

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立教セカンドステージ大学入学のすすめ 授業編その2

「自分のからだと言葉を取り戻す」

 鈴木理江子教授の授業、立教大学の映像身体学科教授だが、パリのルコック演劇学校に学び、転形劇場で活躍した女優であり、戯曲「ゴドーを待ちながら」の原作者として知られるベケットの作品を一人芝居で演ずることで有名だ。当たり前のように美人なのだ。「自分のからだと言葉を取り戻す」という講義名では内容を推測するのは難しいと思う。要するに体育の授業だ。ヨガを中心とした体操教室と考えればいい。手とり足とり個人のレベルに応じて指導してもらえる。その関係でクラスの定員が20人程度に限定されている。多くの人に受けてもらいたい授業のひとつだ。

 鈴木教授は我々シニアの体力に合わせて授業のレベルを自在に変えているようだ。一度若い学部生の授業を見学する機会があったが、そのレベルの高さに唖然とした記憶がある。教授は個人の能力に応じて個別に指導を変える。運動能力ゼロレベルの私にとくに優しかった。授業が終了して教授を囲んで生徒たちが食事会を開いたことがある。その中で友人が「とにかく私はからだが硬いので準備体操もついて行くのが大変でした。ひとりだけ私よりもからだが硬いひとがいたので続けることができました」という。なにをかくそう私のことを言っているのだ。たとえ落ちこぼれであっても授業に貢献できるということをはじめて知った。

「地球環境の変遷と未来」佐々木研一教授の授業

  時々教授みずから化学実験をショーのように見せてくれるのが楽しい。生徒の自宅の庭から粉じんを持ち寄って、内容分析する機械にかけて各地域の粉じん度合いを測定する調査実験も環境問題を身近に感じさせてくれる。授業の終わりにその日の授業に関するコメントを書いて提出する。授業に関する質問が多いのだが、翌週教授から丁寧な返信コメントが帰ってくる。個人の問いにキチンと答えが返ってくる。このコメントをかくだけで大変なエネルギーを必要としている筈だ、授業の準備よりも時間がかかっているのではないかと心配になって来る。化学の授業、

 時々難解な化学記号が板書されることがある。その難解なところがたまらないというマゾみたいなことをいう人もいる。貴重な人材だ。ある時「今日の授業は難しくて理解できませんでした」と書いたら「どうもすみませんでした」とコメントが帰ってきた。コメントを書くのが面倒なので白紙で提出したら「元気ですか? 」と返信があった。

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