映画・テレビ

「Sadバラッド」作・演出 笠木望

笠木望は新進気鋭の映像作家。

主な作品に『湘南瓦屋根物語』『TOKYO REAL』等がある。

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『TOKYO REAL』は口コミでアクセスが300万を超えた携帯電話小説「Tokyo Real」を映画化した衝撃の純愛物語。渋谷を舞台に、ドラッグに溺れていく少女の厳しい現実と不器用な恋愛を見つめる。

社会学者首都大学東京教授宮台 真司 はこの映画について

「今回も共同監督とはいえ笠木的批評性が確実に刻印された。笠木流「渋谷映画」は、渋谷と聞き、女子高生と聞いて、下品なことを欲望し、「見世物」を期待する我々をこそ描く。いつも通りとはいえ、今回も自分の下品さを思い知った。その意味で実に屈折した「教育映画」だ」と絶賛している。

その笠木監督が演出した「Sadバラッド」は「欲望という名の電車」を現代の東京に置き換え大胆にアレンジ。

「教師だった美加は、新宿に住む妹の美結を訪ねてやって来る。だがそこには粗暴な美結の夫・豪がいて、事あるごとに姉妹に当たり散らす。豪の友人・一彦は可憐な美加に惹かれてゆくが、彼女にはある秘密があった」という物語。

上演期間は2011年2月11日()~14日()

@中目黒キンケロ・シアターで上演される。日によってプレーヤーが変わる

 

出演

Pチーム 椿隆之 齊藤夢愛 鬼英-きえい- 鈴木ちえ 

Lチーム 川口貴弘 渡辺和貴 高橋奈美子 橋本真友

Aチーム 水谷征詞 高橋奈美子 白木誠(A1)・渡辺和貴(A2) 橋本真友

Yチーム 正田就生 鈴木ちえ 白木誠 橋本真友  

奈須知恵果 桧野正輝 小林一徳 丸山隼人 野間清史 中村恵子 渡辺あさ美

2月11日()祝日 L1 16:30~ P1 19:30~

2月12日() A1 13:30~ L2 16:30~ P2 19:30~

2月13日() P3 13:30~ L3 16:30~ P4 19:30~

2月14日() Y1 13:00~ A2 16:00~ P5 19:00~

チケット 前売り3500円 当日4000円

チケットのご予約は下記予約フォームかメールにて受付中! 

●予約は(PC) https://okepi.net/torioki/booking_form.aspx?paid=11b1e4b4-6c1e-4567-9316-efca5c4b1871

宮台から天才と称される笠木監督の作品の鑑賞を勧めたい。

笠木監督は独身。母上は立教セカンドステージ大学で同じ千石ゼミの同期生だ。映画製作には金がいる。この母上は笠木監督に「とにかく金持ちと結婚せよ。自分の好みなど二の次、何がなんでも金持ちの女をゲットせよ」と叱咤激励しているらしい

上演場所は

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サラリーマン忠臣蔵

早稲田の森繁久彌展の関連イベント、青梅宿のイベントでも『サラーリマン忠臣蔵』が上映 された。1960年に発表されたこの作品をみたことがなかったのでDVDで視ることにした。

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 社長シリーズでおなじみの森繁久彌、加藤大介、小林圭樹トリオが出演している。驚いたのは、三船敏郎、池辺良、三橋達也、宝田明、主役級が勢ぞろいしていること。

女優陣も当時のトップスターが出演している。  新珠三千代、司葉子、団玲子など

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 この映画をみれば当時の東宝のスターはすべて見ることができる。昭和をテーマのイベントに「サラリーマン忠臣蔵」が選ばれる理由かもしれない。

 この映画で再評価したのが三橋達也、演技のうまい俳優と思っていなかったが、グータラなバカ息子でオネエ言葉を話すという役を演じたのだが、これがびっくりするほどうまい。こんな演技ができる人とは思わなかった。

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プラクティス

テレビがつまらない、そこで海外TVドラマを見ることになる。今おすすめはこれ。「ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル」

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 ボビー・ドネル率いるボストンの小さく貧乏な法律事務所は、家賃を払うためには殺人鬼の弁護もする反面、社会的弱者を見捨てることもできない人情家弁護士たちの集まり。個性豊かなメンバーが時には対立し時には協力し、「果して自分は正しいことをしているのか?」と常に自問自答し苦しみ悩みながら、社会や法律の矛盾に挑む。

 裁判

に勝つためには汚い手段も使う」と噂される型破りの弁護士たちが、依頼される様々な刑事事件(殺人、人種問題、企業訴訟、青少年犯罪、レイプetc.)をどのように分析し、弁護のための抜け穴を見つけ、裁判で勝負するのか? 巧妙な台詞まわしの応酬による緊迫したやりとりが毎回の見せ場。数々の部門でエミー賞を受賞した実力派のドラマ。

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「我らが森繁オヤジを語る」

 早稲田大学の構内にある早稲田演劇博物館の「森繁久彌展」をのぞいてみた。

早稲田演劇博物館

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 関連イベントとして「我らが森繁オヤジを語る」というトークショウがあった。出演者は俳優の左とん平さん、俳優の松山政路さん、演劇評論家の中村義裕さんの三人。

 ・左とん平さんが森繁さんの愛人(超有名人らしい)のマンションに招かれ、森繁さん自らお茶をいれてくれた話。

 ・森繁さん、三木のり平さん、山茶花究さんのセリフを覚えないことで有名な三人が舞台で一同に会した。一人ひとりにプロンプターをつけたが、そのうち他人のセリフを自分のセリフと間違えて言ってしまったりして大混乱になった話。

・別の舞台で森繁さんのプロンプターの「立ってー立ってー、そこは余計なことはしなくていい、もう少しで昼飯だからガンバッテー」という声が共演者に筒抜けだった話。

 など愉快な暴露話などがあった。左さんによれば森繁さんの舞台では「佐渡島他吉の生涯」がベストワンとのことで、この舞台をみていないのでちよっと残念。

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「佐渡島他吉」での、人生の荒波に揉まれながら挫けない主人公は感動を与えた。「無学で我が侭な男にきらっと愛情が光る。人間は体を責めて働かなあかんというテーマを、30年も罹ってやっと作り上げた」と語っていた。

 左さんは「風呂に入って体を洗う、拭く、着るのすべてを付き人がやって本人は何もしなかった。あんな年で肉をバリバリと食べた人はいない、とくにサーロインが大好きなひとだった」「何もしない、肉を食べまくる、この二つが長生きの秘訣かも知れない」と言っていた。

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「ありがとう」

テレビのゴールデンアワーをお笑い芸人が席巻している。経費の関連だろうか? きちんと丁寧にドラマをつくることがなくなった。そのせいか毎週そのドラマを心待ちにするという習慣がなくなった。BS-TBSの再放送「ありがとう」を見てそう思った。

「ありがとう」はホームドラマ全盛期の1970年代を代表するテレビドラマで、同年代に放送され、寺内貫太郎一家と共に“ドラマのTBS”の象徴的作品のひとつである。

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 第1シリーズから第3シリーズまでは、水前寺清子と山岡久乃の母と娘の日常生活、石坂浩二との恋、その家族や近所の人々を描いた。プロデューサーの石井はこのドラマを構想以来、水前寺がTBSに歌の仕事に来るたび、局内の女子トイレで待ち構えて口説き、歌手しかやらないという水前寺をついに口説き落としたという経緯がある

韓国ではホームドラマ「ソル薬局の息子たち」が大ヒット中だ。視聴率調査会社TNSメディアコリアによると昨年9月6日に放送された『ソル薬局の息子たち』の44話は40.4%の全国視聴率を記録した。

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母親が見る限りでは結婚できない4人の息子は、皆どれ一つ劣ることのない人物だが、他の人々が見ると、妻をめとることが容易ではないという評価を受けるような息子をもつの家庭を中心にした家族ドラマだ。あのころの日本のホームドラマにそっくりの展開だ。

助け合い、泣き笑いする家族、隣近所との付き合い、もはやテレビドラマでもみることもできなくなった。この国の家族の在り様はどこに向かっているのだろう。

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美男美女映画パート2

 昨日 若い時の当たり役を年をとっても演じて失敗した事例を書いた。成功例を書きたい。

 サンドラ・ブロック 46才。1994年キアヌス・リーブスと共演した『スピード』が大ヒットする。この時サンドラ・ブロック 30才。

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その後2001年 『デンジャラス・ビューティ』などコメディタッチの映画に出演する。

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 昨年公開の「幸せの隠れ場所」でアカデミー主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞する。「幸せの隠れ場所」は昨年4月にプロのアメフト・リーグNFLのボルティモア・レイブンズにドラフト指名され、5年契約した新人プレイヤー、マイケル・オアーの波乱万丈の半生を描いたストーリー。

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 実の母親の元を離れ、ホームレス状態になったオアーは、高校2年生の時にサンドラ・ブロック演じる裕福な家庭の母親と出会い、養子として迎えられ、温かな家族の愛にふれ、家族の大切さを知り、その家族と共に知らなかった自分の驚くべき才能を開花させていく。サンドラ・ブロックは善意の、しかし完璧ではない母親像を自身の私生活で、ニューオルリンズから養子を迎えた体験を踏まえて見事に演じている。見て損はしない映画の一つだと思う。

 「幸せの隠れ場所」と同じ2009年公開された公開の『あなたはわたしのむこになる』ではゴールデンラズベリーショウ(最低主演女優賞)とワーストスクリーンカップル賞を受賞。通常この手の授賞式には不名誉な受賞として選ばれる側が授賞式に出席することは少ない。

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しかしサンドラ・ブロックは2004年のハル・ベリー以来となる授賞式出席を果たし、ウイットの効いたスピーチで観客を沸かせた(同じ年にアカデミー賞とゴールデンラズベリー賞をダブル受賞したのは史上初である)

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美男美女映画

『ナイト&デイ』先週の興業ランク1位になり2週目で100万人の観客を動員した。

スパイアクションとラブコメの組み合わせ、トム・クルーズの謎めいた男と、キャメロン。ディアスの天真爛漫な女性というコンビでそこそこ楽しめる映画だ。

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 しかしこの映画本家のアメリカではトム・クルーズの映画では最低の観客数を記録して駄作のレッテルを貼られてしまった。

映画のジャンルに「美男美女映画」というカテゴリーがある。ストーリーに関係なく主人公の顔や声をみたり聴いたりするだけで観客が満足するという映画だ。トム・クルーズの映画もある時期「美男美女映画」そのものだった。

トムは現在、48才、ディアス38才 アメリカでは二人の年齢を誰もが知っている。ラブ・ロマンスを見る世代は20台が中心、彼らにとって48才のラブコメに抵抗があったということだろう。

トムを一躍スターの座にした映画『卒業白書』高校生と高級ガールの恋を描いた。青春群像ドラマ。

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1983年に制作されている。この時トム・クルーズ21才、相手役のレベッカは24才、演ずる俳優とストーリがピッタリの感じの映画。

1997年日本では木村卓哉がテレビドラマ『ラブジェネレーション』で平均視聴率30,8%を獲得する。

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今年5月木村卓哉主演のテレビドラマ『月の恋人』の視聴率は13,8%と低迷。木村卓哉38才。「美男美女映画」を演ずるにはまがり角の年齢と言うべきだろう。

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映画解説をしているのではない。映画の事例で 還暦をすぎてもなおナンパを止めないセカンド大学の仲間に「年齢に合わないことをしても、世間、相手は受け入れてくれない。年相応に晴耕雨読、山奥での炭焼き生活などにに入れ」とアドバイスしたのだ。友の真摯な忠告に対し帰って来た返事がこれ「レモンサワーもう一杯頼む?」

 

 

 

 

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ザ・ホワイトハウス

 暑くて外に出る気もしない。テレビも飽きたという人にお勧めのドラマがある。「ザ・ホワイトハウス」

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ザ・ホワイトハウスThe West Wing)は、アメリカの放送局NBC1999から2006にかけて放送されたドラマで、ホワイトハウスを舞台に大統領とその側近達を中心に描いた政治ドラマである

このドラマは大統領とそのスタッフ達がアメリカ内外の現実に起こり得る様々な問題に対処していく政治ドラマであり、個性あふれる大統領とそのスタッフの人間模様を描いたヒューマンドラマでエミー賞4年連続作品賞受賞など「政治ドラマは視聴率をとれない」という常識を覆した。

原題の "The West Wing" は日本語で「西棟」を意味する。ホワイトハウスの東棟(イーストウイング)は公開されているが、西棟(ウエストウイング)には大統領執務室や閣議室、シチュエーション・ルーム、定例記者会見室などがあり、アメリカ政治の中枢である。ドラマのスタッフはさまざまな情報を元にホワイトハウスの西棟を忠実に再現したセットを作ったとされ、その出来は多くのホワイトハウス関係者が「実によくできているが、実物はもっと狭くて混み合っている」と答えているほどで、このため製作会社のワーナーは「国家の安全保障にかかわるため」として、この番組のスタジオツアーを行っていない。

日本でこのレベルの政治ドラマはまだみたことがない。とにかく面白い

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ハウエルズ家のちょっとおかしな葬式

 ひさしぶりに笑える映画に出会った。
父の葬儀を仕切る気弱な長男・ダニエルと、次々とトラブルを巻き起こす個性的すぎる家族、そして父の秘密を知る謎の男。果たして無事に父を葬ることができるのか・・・?
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フランク・オズ監督の本領発揮!傑作ブラックコメディー。ちょっとどころか大いにおかしい、てんや、わんやのドタバタ劇の上級品。、でも子供にはみせないほうがいい。見るならビデオレンタルで。

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「ユーモア文学と日本映画」岩本憲児

 早稲田オープンカレッジ開講式の記念講演、早稲田大学名誉教授、日本大学教授の岩本憲児さんの講演「ユーモア文学と日本映画」を聴いた。岩本さんは映画理論の権威だ。
 ユーモアたっぷりの映画と言えば森繁久弥の社長シリーズのファンだった。
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 何かというと「パアッーとやりましょう」と宴会好きの三木のり平、普段はまじめだが、酒が入ると社長にからむ秘書役の小林圭樹、浮気を計画するが何故か成功しない森繁社長、名作落語をみるようなおかしみのある映画だった。

 岩本さんの話でこの社長シリーズより前に源氏鶏太の原作「三等重役」が東宝で映画化されていたことをはじめて知った。

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GHQにより戦前よりの会社の重役陣が退社させされて、本来重役になるべきではない人物たちがサラリーマン重役になったという連作短編集『三等重役』は、「三等重役」という言葉自体を流行させるほどの反響を呼んだ。

河村黎吉が社長役、森繁久彌が人事課長役で1952年に東宝により映画化され、ヒット作となった。この映画は、河村が死去したために森繁が社長役となって「社長シリーズ」としてシリーズ化された。

 「三等重役」は社長が社員を想いやり、社員は社長を尊敬する。古き良き時代を描いたものと思っていたが、岩本さんによれば、むしろこの時代は労働争議が盛んで、労使がいがみあった時代だったという。その時代に逆行するテーマを描いたということらしい。

 源氏鶏太が「ユーモアとは悲しみを希望に変える技術、知恵」と語っていたということを聴いて納得。

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